産後は歯がボロボロになりやすい?6つの原因と予防策を歯科医師が解説|のぶ歯科・歯ならび歯科|神戸市板宿駅の歯医者・矯正歯科・小児矯正・ボロボロの歯

医療コラム COLUMN

<この記事を監修した人>

歯科医師 丸橋伸行
のぶ歯科・歯ならび歯科の院長

2006年の開院以来、「歯がボロボロな方」を16,000人以上(2006年4月〜2024年12月実績)診療してきた豊富な経験と実績を持つ。 日本障害者歯科学会、日本臨床歯科CADCAM学会、日本デジタル矯正歯科学会、IDIA(国際口腔インプラント学会)に所属。 正確な診査・診断を徹底し、見た目の美しさだけでなく機能性や将来を見据えた、患者様に本当に適した治療を追求。矯正にも精通しており、幅広い専門知識と長年の経験に基づいた信頼性の高い情報を分かりやすく発信します。

産後は歯がボロボロになりやすい?6つの原因と予防策を歯科医師が解説

「出産すると歯がボロボロになる」という言葉を耳にしたことがあるママは多いのではないでしょうか。


出産という大仕事を終え、慣れない育児に追われる中で、ふと鏡を見ると歯茎が腫れていたり、冷たいものがしみて虫歯に気づいたりすることがあります。「赤ちゃんにカルシウムを取られたから?」と心配になるかもしれませんが、実はそれだけが理由ではありません。


本記事では、産後のママの歯がボロボロになりやすい具体的な原因と、赤ちゃんへの影響、そして忙しい毎日の中でもできる予防策について詳しく解説します。


ボロボロの歯でお悩みの方は、神戸市板宿駅の「のぶ歯科・歯ならび歯科」にご相談ください>


産後は歯がボロボロになる?原因6つ

産後は身体が大きく変化し、ライフスタイルも一変します。歯科医学的な視点で見ると、産後は一生のうちで最もお口のトラブルが起きやすい時期の一つと言えます。


なぜ歯がボロボロになりやすいのか、主な6つの原因を見ていきましょう。 

 

ホルモンバランスの変化

妊娠中から産後にかけて、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌量が激しく変動します。


特定の歯周病菌の中には、この女性ホルモンを栄養源にして増殖する性質を持つものがいます。そのため、通常よりも歯茎が腫れやすかったり、出血しやすくなったりといったトラブルが起こりやすくなります。


ホルモンの影響で歯を支える組織自体が敏感になっているのです。 


口腔ケア不足

産後は、赤ちゃんの授乳やオムツ替えが24時間体制で続き、ママは深刻な睡眠不足に陥ります。


「自分のことは後回し」になりがちで、これまで丁寧に行っていた歯磨きの時間が取れなくなったり、疲労困憊で磨かずに寝てしまったりすることが増えます。


こうしたケアの不足が短期間で積み重なり、虫歯や歯周病を急激に進行させる要因となります。 


唾液量の低下

産後のストレスや自律神経の乱れ、そして夜泣き対応による口呼吸などが重なると、唾液の分泌量が減少します。


唾液にはお口の中を洗浄し、酸を中和する「自浄作用」がありますが、お口の中が乾くとこの機能が働きません。


細菌が繁殖しやすい「乾燥したお口」は、虫歯菌にとって絶好の環境となってしまいます。 


妊娠性歯肉炎

妊娠中に始まった「妊娠性歯肉炎」が、産後も改善されずに悪化してしまうケースがあります。


妊娠中のつわりで歯ブラシがお口に入れられなかった時期の汚れが蓄積し、産後の免疫力低下と相まって重症化します。


放置すると「歯周病」へ移行し、歯を支える骨を溶かしてしまうため、早期の対応が必要です。 


食生活の変化

育児中はまとまった食事の時間を取るのが難しく、手軽につまめるパンや甘いお菓子などでエネルギーを補給しがちです。


また、少しずつ何度も食べる「ちょこちょこ食べ」は、お口の中が常に酸性の状態(歯が溶けやすい状態)になるため、虫歯リスクを飛躍的に高めます。 


授乳の影響

「授乳でカルシウムを奪われるから歯が弱くなる」という俗説がありますが、実は歯のカルシウムが母乳に溶け出すことはありません。


しかし、授乳による水分不足で唾液が減ることや、夜間授乳の合間に喉が渇いて甘い飲み物を飲んだりすることが、間接的に歯の健康を損なう原因となります。


また、自身の栄養不足は歯茎の免疫力を下げ、炎症を起こしやすくします。 


歯がボロボロになる原因と、治療法、放置するリスクをこちらで解説しています>  


”歯がボロボロ”は赤ちゃんに移る? 

ママの歯の状態が悪いと、「赤ちゃんに虫歯が移ってしまうのでは?」と不安になりますよね。これには注意すべきポイントがあります。 


出産前

妊娠中のママの歯周病は、低体重児出産や早産のリスクを高めることが指摘されています。歯周病菌が放出する物質が血流に乗って子宮を刺激してしまうためです。


赤ちゃん自身の歯並びや歯の芽(歯胚)は妊娠中から作られているため、ママの栄養状態が間接的に影響することはありますが、直接「虫歯」が移ることはありません。 


出産後

かつては、


”生まれたばかりの赤ちゃんの口には、虫歯の原因菌は存在せず、多くの場合、生後1歳半〜3歳頃までの間に、周囲の大人とのスキンシップや食器の共有を通じて感染する。だから食器の共有はもちろんタオルも共有すべきでない”


という主張が見受けられましたが、最近は否定されています。


確かに生まれたばかりの赤ちゃんの口には虫歯の原因菌は存在せず生活の中で入ってきますが、これは自然現象で防ぎようがないことです。


最近は両親の口腔衛生に対する知識が影響すると考えられています。例えばスポーツ飲料水は体に良さそうだから常飲してOKという考え方です。


スポーツ飲料水は脱水症状を防ぐための飲み物であって常飲するものではありません。スポーツ飲料水を常飲している赤ちゃんや子どもは虫歯が多い傾向があります。


歯科医師や公共機関が出す情報で知識を得ましょう。


産後の”歯がボロボロ”を防ぐ方法

 

忙しい育児の合間に、完璧なケアを求めるのは無理があります。まずは「これならできる」というポイントから取り入れていきましょう。 


うがい薬でうがいをする

しっかり歯を磨く時間が取れないときは、殺菌効果のあるマウスウォッシュ(うがい薬)でゆすぐだけでも効果があります。


お口の中の細菌数を一時的に減らすことができ、酸性に傾いた口腔内を中和する助けになります。洗面所に常に置いておき、気づいたときに30秒ほどゆすぐ習慣をつけましょう。 


歯科医院で定期検診を受ける

産後、体調が落ち着いたら(目安は1ヶ月健診が終わった頃から)、歯科医院を受診しましょう。


自分では気づかない初期の虫歯や、歯石をプロの手で取り除いてもらうことで、悪化を未然に防げます。


最近ではベビーカーのまま入れる医院や、キッズスペース完備の医院も増えているので、遠慮せずに頼ることが大切です。


すきま時間で歯磨きをする

「毎食後10分」と決めるとハードルが高くなります。


赤ちゃんがお昼寝したとき、テレビを見ているとき、家族にお風呂をお願いしているときなど、数分間の「すきま時間」を活用しましょう。


しっかり磨けないときでも、デンタルフロスを1箇所通す、一番奥の歯だけ磨くといった「ちょこちょこ磨き」の積み重ねが、大きなトラブルを防ぐ盾となります。 


産後の歯がボロボロで悩んでいる方は、神戸市須磨区ののぶ歯科・歯ならび歯科にご相談ください

産後は自分のケアを後回しにしてしまいがちですが、ママの笑顔はお子さまにとっても一番の栄養です。歯の痛みや違和感を抱えたままの育児は、心身ともに大きな負担となります。


神戸市須磨区の「のぶ歯科・歯ならび歯科」では、産後のママならではのお悩みや、ライフスタイルに寄り添った診療を行っています。


「ボロボロで相談するのが恥ずかしい」と感じる必要はありません。まずは現在の状態をチェックし、無理のない範囲で進められる治療計画を一緒に立てていきましょう。


当院では、参加無料の「歯ならび・矯正相談会」も実施しております。将来の歯並びが気になるお子さまの相談はもちろん、ママ自身の歯の再建や、家族全員のお口の健康を守るためのアドバイスもさせていただきます。


赤ちゃん連れでの受診についても、どうぞお気軽にご相談ください。スタッフ一同、サポートいたします。


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