「長い間歯医者に行けず、気づけば口の中がボロボロになってしまった」「治したいけれど、高額な治療費を請求されたらどうしよう」と、一人で悩みを抱えていませんか?
歯がボロボロな状態まで進行してしまうと、痛みへの恐怖だけでなく、「治療費が払えないかもしれない」という経済的な不安が大きくなり、ますます歯科医院から足が遠のいてしまうという悪循環に陥りがちです。
しかし、諦める必要はありません。
たとえ歯がボロボロであっても、保険適用で費用を抑えて治療できる方法は数多く存在します。また、見た目や機能性にこだわりたい場合は、自費診療という選択肢もあります。
この記事では、歯がボロボロな状態から、噛める喜びを取り戻すために必要な治療費の目安を、治療方法別に詳しく解説します。費用への不安を解消し、治療への一歩を踏み出すための参考にしてください。
歯の治療を検討中の方は、神戸市板宿駅の「のぶ歯科・歯ならび歯科」にご相談ください>
歯がボロボロな場合の治療費はいくらかかる?
「歯がボロボロ」といっても、その状態は人によって様々です。ボロボロの範囲が1本だけのこともあれば、全体に及んでいることもあります。
症状の進行も様々で、虫歯が進行して根っこだけになっている場合もあれば、歯周病でグラグラになっている場合、あるいはすでに複数の歯を失っている場合もあるでしょう。
放置された期間が長いほど、単純な詰め物(コンポジットレジン、インレー)だけで済むケースは少なく、被せ物(クラウン)、ブリッジ、入れ歯、あるいはインプラントといった、より大掛かりな治療が必要になります。
ここでは、代表的な4つの治療方法について、それぞれの特徴と費用の目安を詳しく解説します。
被せ物での治療費
虫歯が進行し、歯の神経まで達している場合や、歯の大部分が欠けてしまっている場合は、「被せ物(クラウン)」による治療が一般的です。
歯がボロボロの状態では、まず根管治療(歯根の治療)を行い、その後に土台(コア)を立ててから被せ物を装着するというプロセスを経るため、治療期間と費用がかかります。
【保険適用の場合】
保険診療では、前歯から奥歯まで、基本的にどの歯であっても保険を使って治療することが可能です。
使用できる素材には決まりがあり、前歯には「硬質レジン前装冠(表面が白いプラスチック、裏が金属)」、奥歯には「金銀パラジウム合金(いわゆる銀歯)」が主に使用されます。
近年では、条件付きで白い「CAD/CAM冠(ハイブリッドレジン)」が保険適用されるケースも増えています。
- 費用の目安(1本あたり): 8,000円程度(3割負担の場合)
※別途、初診料や継続管理費、根管治療費、土台の費用などがかかります。
【自費診療の場合】
自費診療では、見た目の美しさと耐久性に優れた素材を選ぶことができます。
代表的なものに「オールセラミック」や「ジルコニア」があります。これらは天然の歯のような透明感があり、金属アレルギーの心配もありません。
また、汚れがつきにくいため、二次カリエス(虫歯の再発)のリスクを低減できるメリットがあります。
- 費用の目安(1本あたり): 80,000円〜180,000円程度
※医院や素材のグレードによって大きく異なります。
ブリッジでの治療費
歯がボロボロになり、保存不可能で抜歯せざるを得なくなった場合、またはすでに歯が抜け落ちている場合の選択肢の一つが「ブリッジ」です。
失った歯の両隣にある歯を削り、それらを橋げたのように利用して連結した被せ物を装着する方法です。
【保険適用の場合】
保険適用のブリッジは、基本的に「銀歯」となります(前歯の場合は見える部分に白い素材を貼り付けます)。
機能的な回復は十分に可能ですが、笑ったときに銀色が見えてしまう審美的なデメリットや、支えとなる健康な歯を大きく削らなければならないというリスクがあります。
- 費用の目安(欠損歯1本の場合): 10,000円〜20,000円程度(3割負担の場合)
※欠損本数や支台歯の本数により変動します。
【自費診療の場合】
自費診療のブリッジでは、セラミックやジルコニアを使用することで、天然歯と見分けがつかないほど自然な仕上がりにすることが可能です。
また、汚れが付きにくいため歯周病のリスクを抑えやすく、強度が高い素材を使うことで耐久性も向上します。
ただし、使用するセラミックの本数分だけ費用がかかるため、高額になりがちです。
- 費用の目安(欠損歯1本の場合): 250,000円〜450,000円程度(3本連結の場合)
入れ歯での治療費
多数の歯がボロボロで失われている場合や、ブリッジの支えとなる歯がない場合は「入れ歯(義歯)」が適応となります。
残っている歯にバネ(クラスプ)をかけて固定する「部分入れ歯」と、すべての歯がない場合の「総入れ歯」があります。
【保険適用の場合】
保険適用の入れ歯は、土台部分(床)がプラスチック(レジン)で作られます。部分入れ歯の場合、固定するためのバネは金属製になります。
メリットは安価に作れることと、修理や調整が比較的容易なことです。
デメリットとしては、プラスチックに厚みが必要なため装着時に違和感が出やすいこと、食べ物の温度を感じにくいこと、金属のバネが目立ってしまうことが挙げられます。
- 費用の目安(部分入れ歯): 5,000円〜15,000円程度
- 費用の目安(総入れ歯): 10,000円〜20,000円程度(片顎)
【自費診療の場合】
自費の入れ歯には多くの種類があります。
床部分を金属にして薄く熱伝導を良くした「金属床義歯」や、金属のバネを使わず見た目が自然な「ノンクラスプデンチャー」などがあります。
装着感や見た目、噛む力が保険適用のものよりも格段に優れています。
- 費用の目安(ノンクラスプデンチャー): 100,000円〜300,000円程度
- 費用の目安(金属床義歯): 300,000円〜600,000円程度
インプラントでの治療費
歯を失った部分の顎の骨に、チタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。
ブリッジのように隣の歯を削る必要がなく、入れ歯のような違和感もありません。自分の歯と同じように強く噛むことができるため、機能回復としては最良の方法と言えます。
【基本的にすべて自費診療】
インプラントは、事故や先天的な病気など極めて限定的なケースを除き、虫歯や歯周病による欠損治療は原則として「自費診療」となります。
ボロボロの歯の場合、抜歯だけでなく、歯周病で溶けてしまった骨を再生する手術(骨造成)が追加で必要になることも多く、その分費用が加算される可能性があります。
治療期間も3ヶ月〜1年と長期にわたります。
- 費用の目安(1本あたり): 300,000円〜500,000円程度
※内訳としては、検査・診断料、手術代、インプラント本体代、被せ物代などが含まれます。格安インプラントを謳う医院もありますが、使用するメーカーや保証内容、歯科医師の技術力を慎重に見極める必要があります。
このように、歯がボロボロな状態を治すための費用は、選ぶ治療方法や素材によって数千円から数百万円まで大きな幅があります。
「とりあえず歯を入れたい」という場合は保険診療を、「見た目も綺麗に治したい」という場合は自費診療を検討するなど、ご自身の予算やライフスタイルに合わせて歯科医師と相談することが大切です。
歯がボロボロな場合、治療は保険適用となる?
「あまりにも歯の状態が悪いと、保険では治療してもらえないのではないか?」と不安に思う方がいらっしゃいますが、結論から言うと、歯がボロボロであっても保険適用での治療は十分に可能です。
日本の健康保険制度は、病気や怪我に対して「必要最低限の機能回復」を行うことを目的としています。
したがって、虫歯が重度で根しか残っていない状態でも、歯周病でグラグラの状態でも、「噛む」という機能を取り戻すための治療は保険の対象となります。
具体的には、以下の治療が保険適用となります。
- 虫歯の除去と詰め物・被せ物(銀歯やプラスチック)
- 歯の根の治療(根管治療)
- 歯周病治療(歯石除去や歯茎の手術)
- 抜歯
- ブリッジ(銀歯など)
- 入れ歯(プラスチック製)
保険適用の場合、患者さんの窓口負担は原則として治療費の総額の1割〜3割です。例えば、総額が10,000円の治療であれば、3割負担の方の支払いは3,000円となります。
ただし、保険診療には「使用できる材料」や「治療方法」に細かいルールがあります。
「前歯をセラミックで真っ白にしたい」「薄くて快適な入れ歯を作りたい」「インプラントにしたい」といった、審美性(見た目)の追求や、より快適な機能性を求める治療は保険適用外(自費診療)となります。
まずは、保険でできる範囲で治療を進め、どうしても見た目が気になる部分だけ自費を検討するという進め方も可能ですので、歯科医師に希望を伝えましょう。
歯がボロボロな場合の治療費を抑える方法
歯がボロボロの状態では、治療箇所が多くなるため、どうしても治療費の総額が気になるところです。
しかし、制度を賢く利用したり、選択肢を工夫したりすることで、経済的な負担を軽減することは可能です。
ここでは、治療費を抑えるための具体的な3つの方法をご紹介します。
保険適用の治療を選ぶ
最も確実に治療費を抑える方法は、やはり「すべて保険適用の範囲内で治療を行う」ことです。
前述の通り、見た目や快適性に制限はありますが、虫歯を削って穴を塞ぐ、欠損した部分を補って噛めるようにするといった基本的な機能回復は、保険診療ですべてカバーできます。
「ボロボロだから自費の高い治療を勧められるのではないか」と心配される方も多いですが、歯科医師に対して、最初に「経済的に余裕がないので、すべて保険の範囲内で治療したい」とはっきり伝えておけば大丈夫です。
歯科医院側も患者さんの希望に沿った治療計画を立ててくれます。
また、もし治療箇所が多く、1ヶ月あたりの医療費の自己負担額が高額になってしまった場合は、「高額療養費制度」を利用できる可能性があります。これは、年齢や所得に応じて決められた上限額を超えた分のお金が払い戻される制度です。
歯がボロボロで集中的に治療を行い、一時的に支払額が増えた月などは、この制度が適用されるか確認してみましょう。
さらに、年間(1月1日〜12月31日)に支払った医療費の合計が10万円(総所得金額等が200万円未満の人は総所得金額等の5%)を超えた場合、確定申告を行うことで「医療費控除」を受けることができ、払いすぎた税金が戻ってくる(または住民税が安くなる)場合があります。
家族全員分の医療費を合算できますので、領収書は必ず保管しておきましょう。
デンタルローンを利用する
「保険診療だけでなく、長持ちするセラミックやインプラントも検討したいけれど、手元の資金が足りない」という場合に有効なのが「デンタルローン」です。
デンタルローンとは、歯科治療費に特化した立替払制度のことです。信販会社が患者さんに代わって治療費を歯科医院に立て替え払いし、患者さんは信販会社に対して分割で返済していきます。
一般的なクレジットカードの分割払いやリボ払いに比べて、デンタルローンは実質年率(金利)が低めに設定されていることが多く、長期的な分割(例えば60回や84回など)も可能です。
そのため、月々の支払額を数千円〜数万円程度の無理のない範囲に抑えることができます。
また、デンタルローンで支払った治療費も、その全額が契約した年の医療費控除の対象となります(金利手数料分は対象外)。ローンを利用することで、高額な自費診療も諦めずに選択肢に入れることが可能になります。
ただし、利用には審査が必要ですので、すべての人が利用できるわけではない点に注意が必要です。
自費診療で治したいなら複数見積もりを取る
もし、インプラントやセラミックなどの自費診療を中心に行いたいと考えているのであれば、最初に行った1軒の歯科医院だけですぐに契約せず、複数の医院で相談して見積もりを取る(セカンドオピニオンを受ける)ことをお勧めします。
保険診療と異なり、自費診療の価格は各歯科医院が独自に設定できるため、同じような治療内容であっても医院によって費用が大きく異なる場合があります。
例えば、インプラント1本あたりの費用が、A医院では40万円、B医院では30万円、C医院では50万円ということも珍しくありません。
ただし、単純に「安ければ良い」というわけではありません。
費用の中には、医師の技術料、使用する材料の品質、保証期間、メンテナンス体制などが含まれています。極端に安い場合は、保証がなかったり、安価な材料を使用していたりするリスクもあります。
複数の医院で見積もりを取り、費用の内訳や治療方針について詳しく説明を受けることで、「この金額でこの内容なら納得できる」という、適正価格の判断基準が自分の中に生まれます。
結果として、無駄な出費を抑えつつ、納得のいく治療を受けることにつながります。
歯がボロボロだけど治療費が無い時の対処法
「歯がボロボロで痛みもあるのに、今まさに手持ちのお金がなく、明日の生活費も厳しい」という状況にある方もいらっしゃるかもしれません。
経済的な理由で医療を受けられない事態は避けるべきであり、公的な支援制度などが用意されています。ここでは、状況に応じた対処法を解説します。
収入がない場合
失業中や病気などで収入がなく、貯金もないために生活に困窮している場合は、「生活保護制度」の利用を検討してください。
生活保護を受給することになれば、「医療扶助」という制度が適用され、国民健康保険の範囲内での歯科治療を、自己負担なし(無料)で受けることができます。
手順としては、まずお住まいの地域の福祉事務所(市役所などの生活福祉課)に相談に行きます。生活保護の申請が認められると、「医療券」という書類が発行されます。これを指定医療機関である歯科医院に持参することで、無料で治療を受けることが可能になります。
ただし、医療扶助で受けられるのはあくまで「保険適用」の治療に限られます。セラミックやインプラントなどの自費診療は認められませんので注意してください。
また、すべての歯科医院が生活保護の指定医療機関ではないため、予約の際に「生活保護の医療券を利用したい」と必ず伝え、対応可能か確認する必要があります。
収入はあるが貯金が無い場合
定職に就いていて毎月の収入はあるものの、急な出費などで手元の貯金がなく、まとまった治療費が払えないというケースもあるでしょう。
この場合の対処法はいくつかあります。
- クレジットカード払い・分割払いを利用する
多くの歯科医院では、保険診療・自費診療に関わらずクレジットカード払いに対応し始めています。カードの分割機能やボーナス払いを利用して、支払いのタイミングをずらすことができます。
- 歯科医院での院内分割払い(窓口分割)を相談する
一部の歯科医院では、治療の進行に合わせて、あるいは医院独自のルールで、治療費の分割払いに応じてくれる場合があります。これはローン会社を通さないため金利がかからないことが多いですが、信頼関係が重要となるため、すべての医院で対応しているわけではありません。
治療開始前のカウンセリング時に、「一度に全額を支払うのが難しいのですが、分割払いは可能ですか?」と相談してみましょう。
- 社会福祉協議会の「生活福祉資金貸付制度」
低所得者世帯などを対象に、無利子または低利子で生活に必要な資金を貸し付ける公的な制度です。この中に「療養に必要な経費」として医療費を借りられる枠組みがあります。お住まいの市区町村の社会福祉協議会に相談窓口があります。
お金がないからといって放置すればするほど、歯の状態は悪化し、将来的に必要な治療費はさらに高額になってしまいます。
まずは無料相談を行っている歯科医院や、役所の福祉窓口に足を運び、現状を正直に話して解決策を探ることが重要です。
ボロボロな歯の治療費に不安がある方は、神戸市須磨区ののぶ歯科・歯ならび歯科にご相談ください
「歯がボロボロで恥ずかしい」「治療費が高額になりそうで怖い」と、歯科医院への受診をためらっている方は、ぜひ神戸市須磨区ののぶ歯科・歯ならび歯科にご相談ください。
当院では、患者さんのお口の状態を丁寧に診断した上で、ご予算やご希望に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
「まずは保険診療で噛めるようにしたい」「費用を抑えつつ、できるだけ綺麗に治したい」など、どのようなご要望でも遠慮なくお聞かせください。無理に高額な自費診療を勧めることは決してありません。
また、当院では参加無料の「矯正相談会」も定期的に実施しており、歯並びや噛み合わせに関するお悩みも気軽にご相談いただけます。
歯のお悩みは放置するほど解決が難しくなります。一人で悩まず、まずは私たちと一緒に、健康な歯を取り戻す第一歩を踏み出しましょう。
スタッフ一同、温かくお迎えいたします。
