小児矯正 9歳男児 交叉咬合
CASE 01
施術内容 | 前歯の噛み合わせが逆なことを心配して来院されました。前医では上顎が小さく下顎が前に出ているので将来矯正が必要と言われていたそうです。 母親は「いつも口が開いていること」「いびきをかくこと」を心配していらっしゃいました。また喘息と鼻炎アレルギー持ちで、小さい頃から現在に至るまで小児科に通院しています。 交叉咬合について前歯の噛み合わせが逆になっていることを交叉咬合と呼びます。交叉咬合は顎の正常な成長を妨げ、下顎が変位する原因となるため、早めの対応が必要です。その旨を母親に説明し、矯正治療を開始しました。 治療計画
原因と治療ステップ交叉咬合の原因は、歯が内側に生えたことと上顎骨が小さいことの2つでした。そこで2ステップで治療を行いました。
治療の詳細上顎牽引装置は夜間のみ使用し、ゴムを引っ掛けて牽引力で上顎骨の前方成長を促しました。 上顎拡大と同時に、下顎叢生解消のため下顎にも拡大装置(バイヘリックス)を3ヶ月装着し、拡大後さらに3ヶ月保定しました。 拡大によって歯が並ぶスペースが確保できたため、ブラケットで上下前歯を排列しました。上下前歯の排列が終了したことで、1期治療は終了しました。 治療の結果矯正治療前は上顎が小さく、平坦な顔立ちでしたが、治療後は中顔面が前方に発達し、立体的な顔立ちになりました。術前には下顎を前突する姿勢が見られましたが、治療後は改善されました。 上顎を拡大したことで鼻と気道の通気性が改善し、鼻炎やいびきも解消されました。 現在の経過現在は定期検診にて側方歯交換を誘導中です。 |
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治療期間 | 10ヶ月(20240413〜20250213) 現在定期検診にて通院中 |
費用 | 小児矯正1期:440,000円(税込) |
リスク・副作用 | 1期治療を行っても、個々の成長の程度や今後萌出する永久歯の大きさ次第で2期治療が必要なケースがあります。 第2成長期に入ると下顎が大きくなります。下顎が過成長した場合は外科的矯正を伴う2期治療で伴が必要になります。 |
※表示金額は全て税込みです。