「子どもの歯並びが気になるけれど、矯正にどれくらい費用がかかるのだろう…」と不安に感じている保護者の方は多いでしょう。小児矯正は成長に合わせて治療を行うため、治療期間や費用は一人ひとり異なります。今回は、小児矯正の第一期・第二期それぞれの費用相場や内訳、保険・医療費控除の情報、さらに費用を抑えるポイントまで詳しく解説します。これから小児矯正を検討される方はぜひ参考にしてください。
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小児矯正にかかる費用相場
1)第一期小児矯正の費用相場
第一期治療は、6〜10歳頃の混合歯列期に行われ、顎の成長誘導や歯列・咬合の改善を目的としています。費用相場は約30万〜50万円程度が一般的です。使用する装置によって差がありますが、マウスピース型のプレオルソや床矯正装置などは比較的費用を抑えられる傾向があります。また、通院ごとに調整料(3,000〜5,000円程度)が発生する場合もあります。
2)第二期小児矯正の費用相場
第二期治療は永久歯が生えそろう12歳頃以降に開始されることが多く、本格的な歯並びの仕上げを目的とします。ワイヤー矯正やマウスピース型矯正(インビザラインティーンなど)を用いることが多く、費用は60万〜100万円程度が相場です。第一期から継続して治療を受ける場合、第二期の費用を割引する医院もあります。治療は成人矯正と同じ内容です。
小児矯正にかかる費用の内訳
子どもの歯並びや噛み合わせに不安を感じ、矯正治療を検討されている保護者の方も多いでしょう。しかし、「いったいいくらかかるのか」「どのタイミングで費用が発生するのか」が分からず、不安に感じている方も少なくありません。この記事では、小児矯正にかかる費用を〈矯正前〉〈矯正中〉〈矯正後〉の3段階に分けて詳しくご説明します。
1)矯正前にかかる費用
矯正治療を始める前には、診断や計画作成のための費用がかかります。
●初診・カウンセリング料
初めての来院時に必要となるのが「初診料」や「カウンセリング料」です。費用は5,000円前後が相場で、医院によっては無料で行っているところもあります。現在の歯並びの状態の確認や、矯正治療の必要性・治療方針について簡単な説明が行われます。
●精密検査料
矯正を進めるにあたり、治療計画を立てるための精密検査が必要です。レントゲン撮影、口腔内写真、歯型採取、顎の位置関係を調べる検査などが含まれ、費用は20,000円~50,000円が一般的です。この検査結果をもとに、具体的な治療方針や装置の選定が行われます。
2)矯正中にかかる費用
本格的な矯正治療が始まると、装置の装着と毎月の通院による調整費がかかります。
●矯正装置料
小児矯正では、「第Ⅰ期治療(乳歯〜混合歯列期)」と「第Ⅱ期治療(永久歯列期)」に分かれており、装置の種類によって費用は大きく異なります。
- 第Ⅰ期治療では、顎の成長を誘導する床矯正装置や拡大装置などが使われ、費用の目安は 200,000〜500,000円。
- 第Ⅱ期治療では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正が使われ、 300,000〜600,000円程度かかります。
一括払いだけでなく、分割払い、カード払い、ローンに対応している医院も多いため、事前に確認しておくと安心です。
また、矯正治療中に虫歯ができた場合の治療費は別途必要になります。
●調整料
矯正治療中は、装置の調整や経過観察のために1ヶ月〜2ヶ月ごとに通院が必要です。その際にかかるのが「調整料」で、1回あたり 3,000〜10,000円が目安です。総額はおおよそで100,000~150,000円になります。
また、装置の破損や紛失による再作成が必要な場合、追加料金が発生することもあります。
3)矯正後にかかる費用
歯並びが整った後も、後戻りを防ぐための「保定(ほてい)期間」が必要です。
●保定装置料
保定装置(リテーナー)は、歯の後戻りを防ぐための取り外し式の装置で、矯正終了後に必ず装着します。費用は 30,000〜50,000円程度が一般的です。装置の種類(プレートタイプやマウスピースタイプ)によって金額は異なります。
●保定観察料
保定期間中も、歯並びの安定を確認するために数ヶ月に1回程度の通院が必要です。1回あたりの費用は 3,000〜5,000円が相場ですが、無料で行っている医院もあります。観察期間は1〜2年が目安です。
4)まとめ
小児矯正の総費用は、治療の内容や期間によって大きく変動しますが、一般的には以下のような内訳が想定されます
項目 |
費用目安 |
初診・カウンセリング |
0〜5,000円 |
精密検査 |
20,000〜50,000円 |
装置費用(第Ⅰ期) |
200,000〜500,000円 |
装置費用(第Ⅱ期) |
300,000〜600,000円 |
調整料(通院) |
100,,000〜150,000円 |
保定装置料 |
30,000〜50,000円 |
保定観察料 |
20,000〜50,000円 |
合計 |
670,000〜1,415,000円 |
医療費控除の対象になる場合もあるため、領収書を保管しておくのがおすすめです。また、治療内容や費用は医院によって異なるため、事前にしっかりと説明を受け、納得したうえで治療を開始するようにしましょう。
小児矯正にかかる費用は保険適用の対象?
小児矯正は基本的に自由診療(自費治療)となり、保険は適用されません。ただし、「口唇口蓋裂」や「顎変形症」など、厚生労働省が指定する疾患に該当する場合は保険が適用されることがあります。一般的な歯並び改善目的の矯正では保険適用外ですので、事前に医院で確認することが大切です。
小児矯正の費用は医療費控除の対象?
小児矯正は「咀嚼機能の改善」を目的とした治療の場合、医療費控除の対象となります。控除の対象となる費用には、装置料や調整料、保定装置料など治療に直接関わるものが含まれます。ただし、美容目的の場合は対象外です。確定申告時に治療費の領収書を提出し、控除を申請します。これにより所得税や住民税の負担が軽減される可能性があります。
小児矯正にかかる費用の支払い方法
小児矯正にかかる費用の支払い方法には主に「トータルフィー制」と「処置別支払い制」の2つがあります。それぞれの特徴を理解することで、保護者の負担や通院の安心感が大きく変わることもあります。
1)トータルフィー制
トータルフィー制とは、矯正治療の開始前に、検査料・装置料・調整料などの費用をすべて含んだ総額を提示し、一括または分割で支払う方式です。治療中に追加の費用が発生しにくいため、費用の見通しが立てやすく、家計の計画がしやすい点がメリットです。また、通院のたびに支払いが発生しないため、保護者にとって精神的な負担も軽減されます。ただし、治療が短期間で終わった場合でも返金はされないケースが多いため、治療期間が長くなると想定される場合に向いています。
2)処置別支払い制
処置別支払い制では、初診料や精密検査料、装置装着時の費用、毎回の調整料などを、その都度支払っていくスタイルです。治療の進行に合わせて支払いを行うため、初期費用を抑えやすく、月々の負担を小さく分散できる点が特徴です。ただし、通院回数が増えるとその分費用もかさむため、結果的にトータルフィー制より高くなる場合もあります。また、毎回の支払いを管理する手間もあるため、費用管理に注意が必要です。
のぶ歯科・歯ならび歯科は、処置別支払い制を採用しています。トータルフィーと処置別支払い制で料金が異なるのは調整料だけであって他の料金は同じです。トータルフィーだと治療が長期化する難しい症例の方は金額的には得をしますが、多くの方は軽度~中等度であり余分に支払う可能性があります。治療期間は患者さんの症例難易度で決まるものなので実態に即した処置別支払い制が公平な支払方法であると考えています。
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お子さまの5年後、10年後の健やかな成長を見据え、のぶ歯科・歯ならび歯科では小児歯科・小児矯正において将来を見越した治療計画を重視しています。
歯科用CT・セファロ・口腔内スキャナー・フェイススキャナーを活用し、口腔内や骨格の状態を正確に把握する精密検査を実施。さらに、呼吸の質にも関わる気道の状態もチェックし、成長バランスに配慮した治療計画をご提案しています。
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