エンドはNiTiで早く終わろう

NiTiを使って早く終わろう

保険のエンドが不採算になるのは時間をかけすぎるから。

さっさと根管充填まで進めば、赤字にはなりません。

でも、ハンドファイルのみだと時間がかかります。

NiTiファイルを使ってエンドをサクサク進めましょう。

エンドのストレスがなくなれば、歯科治療のストレスはずいぶん減りますよ。

NiTiファイルが進化してエンドがずいぶん楽になりました。

昔は湾曲根管攻略のために根管をストレート化することがスタンダードでしたが、彎曲が強すぎると歯頚部歯質の削除量が多くなり破折リスクが高まりました。

遠心傾斜している上顎7番の近心頰側根でCカーブしてたら、ファイルを入れるのも困難です。

NiTiファイルは折れるのでは?と懸念する先生もいますが、最新のファイルは本当に折れにくいです。

例えばS字カーブ。

従来のNiTiファイルは新品でも一撃で折れるリスクがありましたが、最新のはスルスルっと根管を追従します。

かつての神業エンドもファイルの進化によって誰でもできる時代になりました。

使用ファイル

レシプロソフトです。

ちゃんと練習してから使ってもらいます。

根管充填

シングルポイント法です。

回数

2〜3回で根管充填することを目安にします。

丸橋は疼痛の少ない抜髄なら即根充します。

即根充って痛みが出るイメージがありましたが、むしろ出にくいな、と感じてます。

便宜抜髄はしょうがない時はやります

『便宜抜髄=悪』という先生もいますが、ロングスパンブリッジや歯髄腔が大きいケースは、便宜抜髄せざるを得ない場合もあります。

しょうがない時はやります。

感染根管処置やるかどうかの判断基準

のぶ歯科ではルールを決めてます。

1、主訴の歯で再補綴できそう

再補綴できない(≒抜歯ケース)なら咬調や抗生物質で様子を見ます。

2、補綴予定歯である

ブリッジの支台歯などです。

per像がなくてもガッタパーチャが真っ黒に汚れているケースは意外とあります。
補綴セット直後に問題が起こさないために、症状の有無に関わらず補綴予定歯は一度根管内を覗きます。

フレアアップに注意

どんなに気をつけてもフレアアップするリスクはあります。

また少し疼く程度の症状が出るかもしれません。

のぶ歯科では、感染根管処置では抗生物質と頓服を処方して、

少し疼く程度なら薬で様子を見るよう伝えます。

ズキズキするか顔が腫れたら次のアポを待たずに見せてほしいと伝えてます。

エンドで抜歯する時

エンドを理由に抜歯することを躊躇う先生もいますが、患者さんの話をよく聞くと、抜歯を提案した方がいいケースもあります。

過去に何度も腫れて感染根管処置を何度も受けている。
排膿が止まらない。

そういう場合は抜歯することも提案すべきです。

実は患者さんは抜きたいと思っていても、歯科医師が抜く話をしないのでズルズル治療が続いていることがあります。

ダメな歯はダメと言い切るのも優しさだと思います。